皆さまこんにちは

現在私は某東証一部上場企業の営業部門で管理職をやっています。

そのミッションの中で、年に数回、新人・中途の採用担当官も行ってます。

いまではそんなポジションにいますが、その前の私は零細企業を転々とし、いつクビを言い渡されるのか分からない身分でした。

それまでは記事をご覧になっている皆さまと同じように安定した会社の正社員になることを夢見てあがいておりました。

私の転職体験面接ノウハウについてご興味のある方は左記のリンクをご参照頂ければと思いますが、ここでは次のような悩みをお持ちの方達の為の記事を書きたいと思います。

 ・何とかして正社員になりたいけどどうしたらいいか分からない

 ・長い間ブランクがあって正社員として採用される自信がない

 ・非正規雇用のため将来が不安

企業が求めている人材とは

さて、管理職をやっていると会社全体の方針を把握しつつ、自分が担当している部門の成果を求められるため、部下に対し無理を言ってしまうこともありますし、予算が達成できそうにない場合は自分でなんとかしようとしてしまいます。

管理職をしながらでも現場にたずさわって行ける今の仕事は好きなのですが、会社から求められることは部門全体の数字です。

バカバカしいことだと思いますが、私の上役や関係部門のお偉い方達は「資料を作れ」と皆が口を揃えて言います。

それも1つの資料を皆が共有してくれるのならば良いのですが、皆がそれぞれバラバラの指示を出すときがあるので、そのときは現場に顔を出すこともできずに一日中会議と資料作りをしてます。

よく日本の会社からは無駄な会議がなくならないと言われておりますが、無駄な資料も無くならないようです。

その為、管理職の人間はまた部下に資料作りの為の、資料を作るよう命じます。

大変申し訳ないのですが、私も部下にお願いすることが多々あります。

そんな時に頼りになるのは、私の話を聞いて「何が必要かを直ぐに把握してくれる部下」です。

私が忙しいときに「こんな資料ない?」とざっくりしたお願いをすると手持ちの資料から即座に私が必要な材料を用意してくれます。

「そんな人材が欲しい」と思うのはきっと私だけではないでしょう。

人材獲得の方法

上記では私が「欲しい」と思う人材の一例をあげましたが、資料作りが上手な人以外にも、進取の気概が有る人、売上を上げてくれる人、コミュニケーションが上手な人、気が利く人、根性が有る人、皆と仲良くできる人等、欲しいと思う人はたくさんいます。

そんな人材を手に入れるには大きく分けて3つの方法があります。

 1.新入社員を育てる

 2.他の部署と人材のトレードをする

 3.即戦力の人材を社外より見つける

とくに真新しい方法ではありませんが、採用として考えると「1は新卒採用、2は部署移動、3は中途採用」に当たります。

ただ、上記にはそれぞれメリットデメリットがあります。

 1.仕事を素直に吸収してくれるが、育つのに時間がかかる

 2.事情を把握している人が来てくれるが、戦力が下がる部分もある

 3.成果に直結しやすいが、会社の風土に馴染んでくれるか分からない

「帯に短し襷(たすき)に長し」といったところです。

そこで、各部署の部課長は「仕事を把握していて、戦力も下がらず、風土に馴染みやすい」人を探します。

そんな都合のいい人材がいるの?

と思われるでしょうが、これが居るんです。

非正規雇用から正社員採用の裏側

1つはいわゆる2~3年前の新人、つまり第二新卒の人の採用、もう1つは派遣、パート、契約社員等の非正規社員採用です。

以前こんなことがありました。

派遣で働いているある女性社員の方から「正社員になりたい」と相談を受けました。

ちょうど非正規社員と正社員の待遇差問題で世の中が騒がれていた時期です。

主に事務作業をして頂いていた人なのですが、非正規社員として働いていることに非常に不安を覚えたとのことでした。

私もマネージャー職になったばかりで、何の権限もなく相談を受けられても手助けになるかどうか正直自信はありませんでした。

そこで、少々作戦を練りました。

まず、その方の契約満了時までの3ヶ月間、私の課員に同行してもらって実際の現場を見て、一緒に作業をしてもらいました。

次に現場のレポートを1週間に1枚書いてもらって私が添削をしました。

レポートに求める内容は「感想を率直に書くこと、箇条書きで書くこと、数値を必ず盛り込むこと」です。

あまり大きな声では言えませんが、これには何の狙いがあったかというと、派遣の方が正社員になるための採用試験対策です。

採用方法はレポートの採点と面接でした。

上記をやってもらうことで、その方に以下のようなスキルを身に着けてもらう為です。

 ・忙しい採点者が分かりやすい文章を書くことができるようになる

 ・自分が行っている事務処理が現場でどんな意味を持つかが分かる

 ・具体化した数値を意識することにより、コスト意識が生まれる

 ・現場の人間とコミュニケーションを取ることにより面接官に響く言葉を話せるようになる

結果は皆さまご想像の通り、正社員採用です。

私も学歴の悪さでは負ける気はしませんが、専門学校卒業の彼女もついに一流企業の正社員です。

その後はもちろん事情を良く知っている私の課に配属してもらいました。

それだけではなく部門をまたがって事務処理をして頂くことにもなりました。

上記をご覧になって何を感じましたか?

現場で大切なスキルと管理職が好むスキルの差

私が何を言いたいかと言うと管理職が好むスキルを身に付ければ非正規社員から正社員になれる可能性が高まるということです。

もちろん現場のスキルが高いことは大切なことです。

この記事を読んで頂いている皆さまも、現場が上手く回るように精一杯努力している方もいらっしゃると思います。

しかし、実際に採用を決めるのは現場から離れた管理職です。

残念ながら現場のスキルをいくら採用担当の管理者に説明しても理解できる人が大変少ないのが実情です。

極端な話、現場の経験があまり無くても、管理職を納得させられる説明ができれば採用の確率が高まるのです。

その話の根拠として、仕事ができる社員よりおべんちゃらが上手な社員の方が出世するということはよくあることですし、皆さまも耳にされたり、実際に見たことがあるのではないかと思います。

そこまで極端な話しではなくとも、多かれ少なかれ上役が好むことをすれば気に入られるために出世は早まります。

もちろん仕事ができるに越したことはありませんが、それも上司がどう判断するかで印象が全く変わってしまうことは否めません。

ボクシングの判定で物議を呼ぶことがしばしばありますが、判定する人の基準によって成績が変わってしまうという良い例なのではないでしょうか。

正社員採用の為に必要なこととは

とは言え正社員になっている人達は皆狭き門を通ってきた人達です。

運よく採用された人も中には居ますが、大抵は狭き門を通るために努力して来た人達ばかりです。

そんな人たちの中に入るにはやはりそれなりのノウハウが必要になります。

今の会社にそのまま採用してほしいという方も、条件のよい会社に正社員として転職したいという方もまずはノウハウを身に着けてから動いた方が得策です。

採用試験を受けた後に「やはりノウハウが必要だった」と後悔してもその会社はもう受けられません。

それではそんなノウハウをどこで身に付ければよいのでしょうか。

現在「公益財団法人東京しごと財団」というところで若者の採用を則す為の公共事業が発足してます。

この公共事業に則り、育成支援や正社員として就職できるようサポートするための、フリーターや離職期間が長い方、働いた事がない方などの支援をする事業が立ち上がってます。

場所が東京なので遠方にお住いの方はハードルが少々高いのですが、日本の経済が集中している東京の企業への転職のチャンスになります。

実施期間が定かではなく、企業の採用枠は決まっています。

そのため活動は早ければ早いほど良いでしょうから、お申込みされるだけでも損は無いと思います。

以下は申込みのリンクなので、もし前向きに正社員の採用を検討されているのでしたらよろしければご活用下さい。

また、数ある転職サービスでも「ここは良かった」というお勧めがあります。

私が使った転職サービスの中でも以下の2社は特に良かったので簡単にご紹介します。

まず@typeです。

この転職支援サービスは何が優れているかというと、自分のスキルを登録しておくと転職の可能性がある企業をどんどんメールで紹介してくれます。

メールの内容はスカウトもあれば、オファーと言ってスカウトの一歩手前の案内を@typeを通して教えてくれます。

さらに「スキルマッチング、パーソナリティマッチング、応募歓迎」などのお知らせをメール通知してくれます。

特に「スキルマッチング」は登録した自分のオリジナルスキルシートとのマッチ度をシステムが自動算出し、経験業務の募集記事を紹介してくれるので非常に便利です。

マッチング機能は自分が知らなかった可能性を気づかせてくれる時もあるので、異業種へ転職したいのであれば直ぐに可能性がある企業が見つかります。

また、ここが今後の転職先を選ぶのに大変重要になるのですが、今の自分の適正年収を調べることができます。

システムがスキルシートを読み込んで、その場で適正年収を教えてくれます。

自分の適性年収を知ることによって、どのレベルの企業に行ける可能性があるのか、また、どの程度自分を高く売り込むことがでるのか、さらにスキルアップにはどんな企業に可能性があるか、どんな適性があるのかを知ることができます。

次にDODAです。

DODAの優れている点はサイトで検索できる企業以外の企業がどの転職サイトよりも豊富なことです。

その企業群はDODAとのグリップが非常に強いため、いつでも紹介できる企業のラインナップがそろってます。

DODAのシステム上で企業検索することもできますが、一番良い方法はDODAの最も得意とする、転職エージェントに会って自分が希望する条件の企業を紹介してもらうことです。

普通にハローワークなどで転職活動をすると全て自分でことを進めなければならないところを、職務履歴書のよりよい書き方から、最終面接、採用までをエージェントがサポートしてくれます。

私が転職をする際は、複数の転職エージェントを利用しましたが、サポートの質が非常に高く、他の転職エージェントと比べても群を抜いてました。

一番良かったのは、採用試験中の企業とネゴを進めてくれることです。

そのため、採用試験中の企業の採用率は高まるし、企業との交渉事もやってくれるので、手間をかけずに効率的に転職活動ができます。

また、以下は有名どころと特化した転職サイトのリンクを集めてみたのでよろしければ参考にして下さい。

転職サイト一覧