皆さまこんにちは

現在私は某東証一部上場企業の営業部門で管理職をやっています。

そのミッションの中で、年に数回、新人・中途の採用担当官も行ってます。

出身大学は名前を書けば入れるような三流大学で、零細企業出身です。

そんな私でも今では日本はおろか世界でも知らない人はいないであろう東証一部上場企業の管理職です。

私の現在勤めている会社にも多数の零細企業出身者がいますし、その人たちのほとんどが高卒専門卒です。

結果だけ伝えると上場企業への転職は簡単に見えますが、入るまでの苦労は並大抵ではありませんでした。

採用試験で受けた企業は100を超えます。

転職するために資格を取ろうと勉強をしようとしましたが、常に忙しい零細企業では勉強すらする暇がなく、望んだ資格も取れませんでした。

しかし、コツをつかんでからは複数の企業から採用通知をもらいました。

ここでは複数回の転職経験と100回以上の採用試験でつかんだ転職サイトには掲載されていないノウハウ、転職後に培った転職に役立つ情報を説明します。

大企業に転職したら何が変わる?

 ・現在の年収はだいたい1,000万円ちょっとです。
  (零細企業時代の最高年収は450万円)

 ・福利厚生で使う格安ツアー、業務時間内での研修、綺麗で巨大なオフィスが普通になります。

 ・出張は会社のお金で色んなところに行けます。もちろん海外にも行きました。

 ・私に散々パワハラを加えていた元上司や先輩が敬語を使うようになります。

 ・合コンで女の子にメッチャモテます。

 ・休暇がカレンダー通りにもらえて、遊ぶ時間がものすごく増えます。

しかし、零細中小企業時代はそんなことになるとは夢にも思わずに、ただひたすらサービス残業の毎日でした。

募集要項と条件が違う

四回目の転職時のことです。私はスカウトをされました。

従業員数20名程度の会社ですが、スカウトされたことが大変嬉しかったのでその会社に行ってみることにしました。

年収も少しだけ上がるようなので、転職をとても楽しみにしていました。

ところが、転職直後いきなり現実を思い知らされます。

私 :残業時間は20時間まで、と聞いていたのですが・・・
上司:残業代支払は20時間までだよ。
私 :はっ??聞き違い??

結局、零細企業から零細企業へ転職しても同じ思いをします。

 ・サービス残業アリ

 ・土日出勤アリ

 ・泊まり込みは最低週1アリ

もちろん入社前にはそんなこと教えてくれる訳ありません。

残業時間も20時間以内に収らず、出血大サービス。

そんな零細企業の理屈を、当時は「普通だろう」と思ってました。

「普通だ」と思ってる人かなり重症です。

「夢」という名の麻薬

社長や上司は「夢」を語ります。

 ・新規開拓した利益は全て君のものだ!

 ・月給が100万になる!

 ・少数精鋭だ!

 ・幹部候補だ!

などなど・・・

なかには「新しいビジネスを立ち上げる」等の景気が良い話もありました。

話しだけは景気がいいのですが、全ては従業員任せです。

アメは与えずにチラつかせるだけ

そして、上司の決まり文句はこうです。

・お前の頑張りが足りない!もっと頑張れ!

・給料が上がらないのは利益が足りないからだ!もっと頑張れ!

・新ビジネスが立ち上がらないのはお前のせいだ!もっと頑張れ!

その当時はパワハラなんて言葉も知らず、真剣に受け止めてしまいます。

即日解雇されていた人も居ました。

労働基準法違反の意味が分かる人が居なかったのでしょう。

けど逆らうと何をされるか分からないから、みんな大人しく受け入れています。

その悲惨な末路を見て、明日は我が身かとビビってました。

夢から覚めた瞬間

ある飲み会の席で「40代の部長の年収が500万円」という事実を知りました。

その当時30代前半で主任だった私の年収は450万円。部長と比べ50万円しか変わりません。

今まで持ち続けていた「夢」が根こそぎ崩壊しました。

一刻も早くこの会社を立ち去りたい

もうヤル気なんか起きません。

ちなみに今その会社に当時の仲間はほとんどいません。

皆、転職して若い人たちばかりに入れ替わってました。

もし転職をしていなかったらリストラされていたか、壊れていたと思います。

さて、転職活動の開始です。

転職をするにも今の生活レベルは落としたくありません。

以下は当時私が引いた線引きです。

・近い業界にいきたい

・景気が良い業種にいきたい

・年収は500万以上

まず私がやったことは、転職サイトが有れば、片っ端から職務履歴書を登録しました。

また、募集記事を見ては応募を繰り返しました。

零細企業の激務の合間をぬってのことなので大変な作業でしたが、一刻も早くここを立ち去りたいという思いから必死に活動しました。

世の中そんなに甘くなかった

結果は半年間で100社程度応募し、書類選考通過は30社程度、1次面接通過はわずか2社、内定はゼロです。

しかも受けた企業は従業員数2~300名程度です。

当時の私には大企業にみえましたが、お世辞にも大企業とは呼べない会社ばかりです。

そんな会社ですら私の望む条件での転職は難しいことを思い知らされました。

そのときは正直絶望しました。

「やっぱ無理」と奈落まで落ちました。

けど「この会社には居たくない・・・」「新規営業と思えばまだできる・・・」と自分をだましながら転職活動を続けました。

希望条件を満たせる企業とは

それからも多少ペースを落としつつも職務履歴書を更新しながら2年程度、転職活動を続けました。

7~80社程度の面接を繰り返し、不採用通知すら来ないことに慣れてきた頃、あることを思いつきました。

小さい会社だから採用の枠も狭く、希望条件が通らないのではないか?と。

そこでターゲットを従業員数500名以上の中堅企業以上に切り替えてみました。

また、転職条件も少しだけ変えてみました。

多少業種が違っても、同じ営業ならできるのでは?と思い、記念受験的に色々な業種を受けてみました。

実はこの理論は今私が担当している市場選定のノウハウにも当てはまります。

難しい言葉でいうとマーケティング理論と呼ばれるものです。

その当時はそんなこと一切頭になかったのですが、ラッキーなことに思いつきました。

小さな市場ばかり追いかけていると手間ばかりが増えます。

大きな取引には絶対つながりません。

業種を広げたのも、たまたま市場の模索になってました。

市場選定理論については新規開拓のノウハウで少々触れてますので、ご興味がある方はご参照ください。

中堅以上の企業攻略

さて、ターゲットを絞り込んだ甲斐もあり、書類選考を通った企業もありました。

ただ、今までとはかなり勝手が違います。

大きなビルを見て震えました。

何か偉そうな社員に恐怖をおぼえました。

応募者数も多く、面接待ちで待機している人たちが大勢います。

どう見ても皆私より格上です。

緊張しまくって、面接も上手くできません。

選考も2次3次とありました。

それだけ倍率が高いのだと思い、さらに緊張してしまいました。

転職活動に大きな壁を感じました。

今までにない対策が必要だと思い、転職エージェントに相談をしました。

さすがにエージェントも私の希望している条件での転職は無理があると思ったようです。

「ゼロではないが、正直可能性はあまり高くはない」と言われました。

エージェントの仕事は企業の求人に対し、人材を紹介してお金を稼ぐことです。

私のような零細企業出身者ではその人の成績にもお金にもなりそうもないと思ったのでしょう。

そんな事実を突きつけられてもあきらめられません。

そこで転職サイトを全てあさり、登録したサイトのエージェント全員に相談しました。

やはりエージェントも人間です。合う合わないがありました。

凄くドライに「無理です」と妙に現実的なことしか話さないエージェントも居れば、友達のように親身になってくれたエージェントも居ました。

いろんなエージェントに会って転職活動に必要な知識をかき集めました。

 ・職務履歴書の書き方、修正箇所
 
 ・効果的な面接での話し方

 ・アピールポイントの選定

 ・NGワード

 ・面接官のタイプ分類

 ・志望動機の作成

 ・採用される可能性が高い企業の選定

 ・面接のイメージトレーニング

ようやく対大企業の武器らしいものを引っさげて20社程度に面接を申し込みました。

書類選考を通らなかった企業は多かったものの、待ちに待った初の採用通知が1社だけ来ました。

その企業は従業員数1000名程度のジャスダック上場企業です。

年収も今までと同額(450万円)を提示され、やっと一息ついた心地でした。

99社落ちても1社受かれば勝ち組人生

ここまで私は100社強の企業を受けて来ました。

約2年半の活動です。すべて報われた瞬間でした。

他の会社は全て落ちましたが、スポーツ等のように勝敗が分かれる競技とは違い、1社だけ採用されれば転職者は勝ちです。

これであの会社とおさらばできる、と直ぐにでも転職したい心境でした。

ただ、その時少し欲が出ていました。

希望条件は年収500万円だったので、

 ・まだ50万円足りない。

 ・せっかくコツが分かりかけているで、もう少し試してみたい。

 ・まだ、書類選考通過の通知を受け取っていない企業もあった。

と思い転職活動をそのまま継続です。

業務のスキルよりも転職のスキル

よく転職先のスキルが高くないと採用されないと聞きますが、全然そんなことはありません。

面接官も人です。

この人と一緒に仕事がしたいと思ってもらうことが何よりも大切です。

転職活動を通して私がつかんだことを大雑把にまとめると以下になります。

・面接慣れする

・本音トークをする

・ゆとりを持つ

この中で特に大切なのは「ゆとり」です。

例えば私は大勢の人の前でしゃべる機会がよくあります。

何百人も集まるようなセミナーで100点満点のトークをすることはほぼ不可能です。

というより、正確にいうと100点満点のトークをしようとすると必ず失敗します。

重要な講演の際は当然緊張しますが、自分がリラックスすることに全力を注ぎます。

具体的になにをやるかというと「70~80%程度話せれば合格」と自分のバードルを下げてあげます。

「100%伝えなければならない」という「なにがなんでも」という発想は、失敗したときに取り返しがつかないリスクを生むからです。

一度失敗すると頭が真っ白になってしまい、落ち着くまでの時間を大幅にロスしますし、最後まで立ち直れないことすらあります。

そこで、合格点を多少低めに設定すると、多少失敗しても、いきなり頭が真っ白になったりはしません。

話している内に落ち着きを取り戻し、途中で話したいことを思い出すこともできます。

後付けの穴埋めでも最終的に100点満点に近いプレゼンテーションができるのです。

面接もそれと同じです。

例えば下記の文言を丸暗記してみて下さい。

・私は某プロジェクトを通して顧客との折衝を行ったのでコミュニケーション力に自信があります

・プロジェクトではメンバーとしてトラブル解決に貢献し、原価を1千万円抑えることができました

・トラブルの際は営業と密に連携しリスクを小まめに報告し、大きなトラブルはおきませんでした

・プロジェクトでは無駄を省くためとリスク回避をするためにドキュメント整理をしました

では下記に従ってそれを口に出してみて下さい。

1.一言一句間違えないで正確に伝えてください

2.数値だけは正確に、意味が伝わるようにあなたの言葉で説明してください

どちらがやりやすかったですか?

よほど記憶力に自信がある方なら「1」と答えるかもしれませんが、「2」が大半を占めるのではないでしょうか。

面接において「100%」を自分に求めることは「1」を自分に強要する状況を作り上げているのです。

片や「2」は「多少失敗してもいい」と気持ちに余裕があるため、1度や2度失敗しても頭がまっ白になることはありません。

どちらが良い結果を招くかは一目瞭然です。

複数の企業からの採用通知

さて、採用された企業に後ろ髪を引かれつつも、一部二部の上場企業にさらに応募をしてみました。

結果はなんと書類選考を通った5社の内、3社に採用されました。

落ちた2社は希望年収を600万と欲張った企業で500万にした3社は全て採用です。

元の年収より50万円アップです。

その内の1社は知らない人はまず居ない世界的大企業です。

もちろんその時は飛びつきました。

今では私が勤めている普通の会社です。

入社時の感動は今でも忘れられません。

大きな建物、きれいなオフィス、自信あふれる人たち、何を見ても嬉しさでいっぱいでした。

しかし本当に幸せを感じたのは入社してからでした。

 ・残業代がもらえる

 ・福利厚生で格安の旅行に行けて設備は超豪華

 ・年の昇給が「0(ケタ)」1つ多い

 ・健康診断が手厚い

 ・風邪を引いたら労ってくれる(責められない)

何より嬉しかったのは零細企業では到底学べないことが無造作に転がっていることです。

零細企業ではいくら振り絞っても出てこなかった知恵、ビジネスのノウハウがその辺に、ところ狭しとゴロゴロと転がっているのです。

学習会等は当たり前のように始業時間中に受講させてくれます。

個人で受講しようと思えば何十万もする研修も会社負担で受け受講させてくれます。

研修の質も素晴らしく「なぜ大企業が大企業足り得るか」という理由を納得させられます。

資格も、もちろん会社負担です。会社負担なのに恩着せがましいことは一言も言われません。

その資格も研修を受けていなければ合格できなかったでしょう。

最初から上場企業に勤めている人はそれらを当たり前と思っているでしょうが、零細企業しか知らない私にとってみては宝の山でした。

まとめ(効率の良い転職活動)

さて、今まで説明した内容をまとめます。

1.面接に慣れて120%の力を引き出す

私は2年半の期間で100社強の採用試験を受けました。

ここまでやると正直絶望したこともありました。

ただ、50社程度不採用になった時点で私の中で変化がありました。

1回落ちる毎に落ち込んでいたのですが、面接に慣れてきたことでゆとりを持って面接に臨むことができるようになりました。

この「ゆとり」を持った面接をもう少し早く実行していれば100回も受けずに済んだはずです。

そこに気づく前は何度も何度も落ちているため、落胆がにじみ出ていました。

そんな景気の悪そうな人など、面接官は採用したいとは決して思いません。

面接官も人間です。面接をして一緒に仕事がしたいと思う人を採用することでしょう。

真剣さも大切ですが、それ以上に大切なのはゆとりです。

先ほど70~80%を合格ラインとする話しをしました。

逆にいうと残りの20~30%はミスをしても許される範囲ということになります。

実はこの「ミスをしても許される範囲」が自己をアピールするための「とっておき」に大変身します。

面接では志望動機、アピールポイント、職務履歴書の読み上げが求められます。

私はこの文章はできるだけ詳しく内容を伝えるために、長文になってますが、ビジネス文書では「簡潔さ」が最優先で求められます。

長文を書くと「人に物事を伝える能力が無い、コミュニケーションスキルが無い」と判断されてしまいます。

実績値の羅列が職務履歴書の一般的な書き方になります。

ただ、それだけでは伝わらない部分が多いので、それを補うために面接があります。

先ほど緊張をしないように70~80%を合格点として面接に臨むことをお伝えしました。

面接における心構えはそれで十分です。何よりもまずリラックスすることを最優先してください。

では残りの20~30%をどのように相手にアピールするか。

そのコツは職務履歴書をカンペにすることです。

先ほどの例を元に伝えたいことを考えてみて下さい。

1.私は某プロジェクトを通して顧客との折衝を行ったのでコミュニケーション力に自信があります

2.プロジェクトではメンバーとしてトラブル解決に貢献し、原価を1千万円抑えることができました

3.トラブルの際は営業と密に連携しリスクを小まめに報告し、大きなトラブルはおきませんでした

4.プロジェクトでは無駄を省くためとリスク回避をするためにドキュメント整理をしました

上記を職務履歴書に記載するとこうです。
・〇年〇月から〇年〇月 Aプロジェクト
 作業内容:〇〇作業、調整作業
 実績  :原価1千万円削減

これだけでもアピールにはなると思いますが、実績値だけでは伝わらない内容が多々あると思います。

それでは下記ではいかがでしょうか。

・〇年〇月から〇年〇月 Aプロジェクト
 作業内容:〇〇作業、顧客・営業との調整作業、折衝作業、ドキュメント作成
 実績  :未然にトラブル回避し原価を1千万円削減、

キーワードをいくつか盛り込みました。

例えば「顧客、営業、折衝、トラブル」というワードを見ると話すべきことを思い出すことができます。

自分が話したい、思い出したいキーワードを職務履歴書に盛り込んでおけば、残りの20~30%をアピールすることができます。

このように工夫をすると100%の力を70~80%の力で引き出せます。

ただ、自分の職務経験は100%伝えられても不十分だと感じる人は、さらにもうひと押し、20%の力を加えることができます。

それは、「とっておき」の話しをわざと作っておくことで力が上乗せされます。

人間とは面白いもので、例えば10万円の製品を最初から30%引きで表示されていると更に値引きを要求したくなります。

そこから少し値引かれたとしても結果的にあまり嬉しくなかったという経験はありませんか?

これは最初の値引きを当然と思うようになるからです。

逆に定価でしか売ってないものを買うときは、10%の値引きでも顧客は「得した感」を得られませんか?

それと同じで、一通り話し終えた上で「実はこの中身はこうなんだ」と話を掘り下げることにより、面接官の印象に上乗せされます。

その20%上乗せは面接官が質問しやすい話を盛り込んでおくことでより強い効果を発揮します。

例えば上記の「トラブル回避」の部分を「こんなことが起こったのでトラブル回避に貢献しました」と簡潔に語ります。

すると人間はトラブルという言葉には敏感なので「どんなトラブルが起こったのだろう、どのように解決したのだろう」と思います。

説明を要求されればディテールを話すだけです。

「どのように工夫して、どのようにトラブルを回避する手段を講じ、どのように営業・顧客と折衝したか」をアピールできるボーナスタイムになります。

もちろん想定していた質問が来ない場合もあるので、その場合は自分でボーナスタイムを作ります。

それは聞きたくなるような言葉を投げかけるだけです。

面接者:実はこの件はかなり苦労したんです

面接官:ほう、どんな苦労をされましたか

などといった調子です。

面接で話す内容は事前に決めておくことができるので、面接前に是非とも職務履歴書にキーワードとシナリオを盛り込んで下さい。

面接の具体的な攻略方法については面談突破術にも記載してます。

2.ターゲット選定の仮説を立て実証する

私は当初、従業員数200~300名程度の企業ばかりを受けていましたが、間口が広い企業をターゲットに切り替えました。

また、業種の壁を取っ払い、営業職であれば片っぱしから募集記事に目を通しました。

ところで営業という職種には大きく分けて2つの種類があります。

1つは話術とテンションの高さを売りにごり押しをするタイプの「ハイプレッシャー営業」

もう1つは顧客の意見に耳を傾け、課題を抽出し課題解決を与えるタイプの「ソリューション営業」です。

この2つの営業スタイルはどちらが正しいという訳ではなく「売るもの」によって適材適所が変わります。

私が選んだのは前者の「ハイプレッシャー営業」です。

何故かというと幅広い知識を持って顧客に接する「ソリューション営業」より、1つの製品を売ることに特化した「ハイプレッシャー営業」の方が覚えやすいからです。

具体的には売る製品が分かりやすいもの、自分が売りやすいものを扱っている営業を探しました。

まったくかけ離れた業種だと普通は気遅れするかもしれませんが、実は逆で離れた業種でも売るもののイメージがはっきりしていると、その会社に入ってからも直ぐに仕事を覚えることができます。

また、自分が売りたい、売りやすい、売っている姿が想像できる商材をイメージして面接に臨むと、面接時の効果は倍増します。

売っている姿を想像した自分が想像できていれば、面接官と具体的な話しをすることができるからです。

面接官の立場でも自社の商品を理解している、または理解しようとしている、気持ちがこもっていると感じるので、印象も格段にアップします。

私の場合は営業職でしたが、他の職種でもできるだけピンポイントの業務を探すとアピールできる内容が限定できます。

総合的なスキルは入社後に時間をかけて身に付ければよいのです。

3.自分のスタイルに合ったエージェントを見つける

さて、ここからが全ての「肝」です。

転職活動をする上において必ずしなければならないことと言えば職務履歴書の作成です。

職務履歴書は転職サイトに見本が乗ってますし、検索すればいくらでも手に入ります。

自分で作成した職務履歴書を見て「俺ってこんなにできるヤツだったんだ」また「こんなことしかできないんだ」などと思ったりするのではないでしょうか。

私も自分の職務履歴書を見て「こんなに頑張ってきたんだ」などと思いました。

ところがその職務履歴書での1次選考通過率は最低です。

前に述べましたが100社中、書類選考通過はわずか30社程度です。

要は独りよがりの自己満足だったのです。これでは採用試験で勝負することすらできません。

そこでエージェントに連絡をとってみました。

まずスペシャリストの目で実戦的職務履歴書作成のアドバイスをもらいました。

第一関門を突破するための武器である職務履歴書にさらにみがきをかけるためです。

次に転職事情や募集企業の情報収集です。

転職エージェントに求めることで、大切なポイントがいくつかあります。

 ・転職が完了するまでのサポートの質

 ・企業情報の質

 ・紹介できる企業の多さ

です。

ところで、今の私の業務は活動方針を固め、スケジュール・進捗を管理し、実際に自ら検証・実績を示し、それを部下にトレスしてもらうことです。

ある程度の大きなプロジェクトを成し遂げるためには無計画では何もできません。

仮にできたとしても大変な時間がかかります。

なにか大きなことを成し遂げるときにもっとも重要なことは「情報収集、計画、仕組み作り」です。

その中でも情報収集は一番最初にやらなければならないことです。

私の転職活動は、それをおろそかにしていたので大変な遠回りをしました。

私のように2年半もかけて、100社以上の企業を受けて、膨大な犠牲を払って、転職活動に労力をかける必要はありません。

話しを元に戻しますが、有名どころの転職エージェントには全て会いました。
※以下にそれぞれ転職エージェントの特徴を記載します。

先ほども言いましたが、自分に合ったエージェントを見つけることがキモです。

自分に合ったエージェントを見つけると上記で述べた要素が全てはね上がります。

ただ、実際に会ってみないと自分に合っているかどうかは分かりません。

自分のスタイルに合わないエージェントに相談しても無駄な労力がかかるだけです。

自分のスタイルを理解してくれてそれを伸ばしてくれるエージェントを見つけてください。

もしエージェントに既に相談されている方も、自分に合ったエージェントを見つけると途端に転職の成功率が上がります。

1人だけではなく必ず複数社のエージェントから情報収集と支援を受けられる状況を作ってください。

最低でも2社以上のエージェントに会うと色んな角度から情報収集できます。

買い物をするとき色んなサイトや棚を見ますよね?

それといっしょです。

ただ、数ある転職サービスでも「ここは良かった」というお勧めがあります。

私が使った転職サービスの中でも以下の2社は特に良かったので簡単にご紹介します。

まず@typeです。

この転職支援サービスは何が優れているかというと、自分のスキルを登録しておくと転職の可能性がある企業をどんどんメールで紹介してくれます。

メールの内容はスカウトもあれば、オファーと言ってスカウトの一歩手前の案内を@typeを通して教えてくれます。

さらに「スキルマッチング、パーソナリティマッチング、応募歓迎」などのお知らせをメール通知してくれます。

特に「スキルマッチング」は登録した自分のオリジナルスキルシートとのマッチ度をシステムが自動算出し、経験業務の募集記事を紹介してくれるので非常に便利です。

マッチング機能は自分が知らなかった可能性を気づかせてくれる時もあるので、異業種へ転職したいのであれば直ぐに可能性がある企業が見つかります。

また、ここが今後の転職先を選ぶのに大変重要になるのですが、今の自分の適正年収を調べることができます。

システムがスキルシートを読み込んで、その場で適正年収を教えてくれます。

自分の適性年収を知ることによって、どのレベルの企業に行ける可能性があるのか、また、どの程度自分を高く売り込むことがでるのか、さらにスキルアップにはどんな企業に可能性があるか、どんな適性があるのかを知ることができます。

次にDODAです。

DODAの優れている点はサイトで検索できる企業以外の企業がどの転職サイトよりも豊富なことです。

その企業群はDODAとのグリップが非常に強いため、いつでも紹介できる企業のラインナップがそろってます。

DODAのシステム上で企業検索することもできますが、一番良い方法はDODAの最も得意とする、転職エージェントに会って自分が希望する条件の企業を紹介してもらうことです。

普通にハローワークなどで転職活動をすると全て自分でことを進めなければならないところを、職務履歴書のよりよい書き方から、最終面接、採用までをエージェントがサポートしてくれます。

私が転職をする際は、複数の転職エージェントを利用しましたが、サポートの質が非常に高く、他の転職エージェントと比べても群を抜いてました。

一番良かったのは、採用試験中の企業とネゴを進めてくれることです。

そのため、採用試験中の企業の採用率は高まるし、企業との交渉事もやってくれるので、手間をかけずに効率的に転職活動ができます。

また、以下は有名どころと特化した転職サイトのリンクを集めてみたのでよろしければ参考にして下さい。

転職サイト一覧